ブレイク
「物書き学生の話」シリーズはあと二回ほどで終わります。
そして、次のゲストの話もすでに録音済みです。お楽しみに!
閑話休題。
これとは別に、新しいブログを開設しました。
こちらでは、主観全開で文章を書いています。嘘も本当もござーせん。
本ウェブログと併せてご覧ください……。
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「物書き学生の話」シリーズはあと二回ほどで終わります。
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前回からの続き。
文章で生活することはできるのでしょうか。こんな話をしていたら様々なことが思い浮かび始めました……。
O君:確かに、僕、物語の方に自分の目が向いているっていうことは自覚してますよ。
僕:もう就活しなくていいと思うよ(笑)小説だけ書いていれば
O君:本当に好きになった会社ぐらいは受けたいなって
僕:なるほど
ここでしばらく、出版業界と、志望する企業について云々。
具体的な会社名は伏せておきつつ、話は会社員から作家になった人について。
僕:(あるサラリーマンが作家になった話から)――全然有名じゃないんだけど。ウチに一冊だけ本があった。エッセイストだね。どっちかっていうと。
O君:……。
僕:――?
O君:僕、エッセイストってポジションがわからないんですよ。
僕:俺も、よくわからない。
O君:エッセイストって言うことは、エッセイを主としている人です…よね?もとからエッセイを…っていうイメージがあるんですけど……。
僕:なんだろう…
O君:例えば、作家とか、――作家なり、映画監督なり、脚本家なり、…まあ大家とはいわないまでも、その道である程度の人が、自史として、自伝としてそういうものを書くんなら、――納得するし、読みたいと思うんですけど、ただ、もとからエッセイ……。
僕:なんか、狐につままれたみたいな感覚になるよね(笑)
O君:ああ(笑)、なんか、なりますよね!あの、例えば、あれです。すごい人の、そのすごい人が出来上がった背景とか、そういうものは知りたいと思うんですけど、――「エッセイスト」っていう人が初めてのエッセイとかっていうことで出すと、「何がすごいの?」って思っちゃう……。
僕:多分あれだよ、女性セブンとかに載っているコーナーみたいなのを寄せ集めて、本出したら、エッセイ集になれるんだよ。もう、そんなイメージしかないもん。室井佑月とかさ。
O君:あ~(ニヤリ)。室井佑月ひどいですね~…。
僕:今日もテレビでてたけどさ
O君:なんかイラ~っとする。主婦の意見言われている気がしてイラ~っと。…なんか、割とこう(斜め下をさして)ですよね。上から下へ……。
僕:RIKACOもどうせ、「エッセイストです」みたいなこと言うんでしょ?
O君:(笑)エッセイストは解らないですね~…。
僕:そもそも、エッセーって、ほら、モンテスキュー(正しくはモンテーニュ。後で聞きなおしてみたら、この時だけ言い間違えていました)の『エセー』からきてるっていうけど、…大作だぜ?、あれ。
O君:(笑)
僕:ほんとに。歴史の、その後の――。…読んでみると、わっけわからないぞ、本当に。哲学の批判から始めて、キリスト教…、モンテーニュってキリスト教の教義を、人間の理性によって、様々なことを語っていくというか。解釈していくべきだ!って言った人だから。キリスト教徒に対して、その、心で信じるんじゃなくて、理性をもってきちんと解釈していかないと、神のためにならない、みたいなことを言った人だから。……その、――名を…ね。冠するなよ!って思うよね(笑)
O君:分量にしたら400円分くらいの文庫本で、エッセー……
僕:エッセー…、「どたばたエッセー」みたいな
O君:本当に、エッセイストっていうポジションは信用なりませんね……。
僕:コメンテーターとかでも、いるよ。エッセイスト。
O君:室井佑月で思い出しましたけど、ワイドショーって、ほんとに見ててモヤモヤしますね。
僕:そう?結構好きだけどね。まあ、種類にもよるけど。
O君:事件の概要を論じてくれるのはいいんですけど、あの…なんか二時間ドラマの世界を現実にも投影しようとしてる風ですごい嫌なんですけど…
僕:ドラマの番宣とかでしょ?
O君:いえいえ!
僕:ああ、そういう意味じゃなくって?
O君:本当に、なんか、そこまで未解決の事件の内容を、そんなに……
僕:あ~!「あいつが殺したんじゃないか?」
O君:という風に県警は捜査を進めています、まで言わなくていいだろうって気はするんですけどね。それは別に、視聴者の事件への好奇心を満たすものだけじゃすまない気がするんですよね。
僕:責任があるってこと?
O君:はい
僕:おおありだと思うよ
O君:こう、…そうやって、何ていうんですか、捜査がそういうふうに行っている、そういう風な方針を採っているとまで報じられると、その情報を垂れ流される視聴者は、ああそういうものなんだって思っちゃうじゃないですか。事件とは無関係なんだけど。
僕:もう、その一面しか。――最近、酷かったのはあれだよね。おばあちゃんと孫二人が亡くなって。山下清さんが…ちょっと人相が悪いからって、みのもんたが、「ほんとなの~?」って。あれ批判されたらしいけどね。みのもんた。
O君:然るべきですよ。本当に。
僕:みのもんたが出てるテレビ観ないから。
O君:男性芸能人の中で一番嫌いです。
僕:いっちばん嫌いだよ。
O君:口調が堪らないですよねー。
僕:でも、数字獲れるとかそんな理由でいるんだろうね。
作家にコミュニティは必要か?
僕:なんか、デビューできないかね。作家として。
O君:したいですね~
僕:そうしちゃえば、もういいだろ?あとは(笑)書き続ければいいだけなんだから
O君:僕が来年、…来年じゃねえや、来年度なんですけど…
僕:うん。四月から?
O君:はい。まあ、就活なりなんなりして、もし時間が空いたら、友達と音楽やりたいなってことを言っているんですけどね
僕:ああ
O君:まあ、思い出作りとしての表情が強いですけど
僕:バンドを組むってこと?
O君:やりたいんですよね~。ってのも、あの、具体的なイメージがひどくてですね~(笑)、灰野敬二
みたいにノイズを後ろで鳴らしながら、ポエトリー・リーディングの類を……
僕:ああ~。
O君:高円寺でやってそうな……。
僕:(爆笑)宗教系なら、そこ(注:高幡不動)でもやっているけどね。
O君:高円寺のUFOクラブでやってそうな、ガリガリいわせながら、ナンセンスな詩を朗読する……。
僕:なるほど……。いいと思いますけど、うん。そういうのを、ずっとやっていったらいいと思う。
――えへへ。
O君:やりたいんですけどねー。でも、その友人がですね、僕が二年の時によく八王子でライブをしててですね、で、そのバンドではやっていけないなっていうことで挫折を味わったんですって。
僕:うん
O君:で、うちのギターが一人と、価値観が合うらしく、できれば一緒にこれからやっていきたいって言ってるんですけど、そのギターの子はですね、これから大学卒業して、音楽だか音響の専門の方へ……
僕:うん、うん
O君:なので、卒業して二年間は働いて、最低二年働いて、絶望したらそいつと音楽やるっていうことを、僕の友人は言ってるんですけど。僕がその二年のあいだに、ある程度の地位を得られたら、そこに参加して、エポック・メイキングになってやろうって思ってるんです。
僕:……地位。具体的に言うと、やっぱり作家団体のなかに入ることじゃない?小説家ギルドとかないのかな。脚本家はあるけど。放送作家協会とシナリオ作家協会。
O君:作家とか、ミュージシャンとかって……
僕:なんかあるの?
O君:日本文学協会(後に調べたところ、正しくは日本文藝家協会)ってありますよね?
僕:あんの?
O君:永山則夫っていたじゃないですか。あの、死刑囚になってから
僕:銃乱射して、作家になった人でしょ?
O君:はい。で、あの人が、協会に入るか、入らないかっていう論議があって
僕:あ、知ってる知ってる!入れなかったんでしょ?
O君:で、その拒否はナンセンスだって言って…
僕:筒井康隆が。
O君:柄谷行人もでしたっけ?
僕:確か。柄谷も辞めたし、筒井も辞めて、あと数人……
O君:辞めましたよね。(協会は)それくらいしか僕、知らないですね~
僕:ああ~、そうか。他は、…ほら、SF作家協会(正しくは日本SF作家クラブ)!星新一とかで思い出したけど。
O君:あ、小松右京、――小松なんとかも。
僕:ああ~、…ん? 小松、さ、左京?
O君:よく間違えるんですよ、僕!小松左京の後から出てきた人ですよね、確か。SF作家じゃないんですけど。
僕:ああ
O君:とにかく、なんか、…そういう協会とか組合は名ばかりの存在で、目下コミュニティの方が大事にされている感じはするんですよね。解説を受け持ったり、文庫のあとがきを受け持ったりとか。
僕:あ~、そっかそっかぁ
O君:一緒に対談したりとか。そういうイメージが強いんですよね。町田(町田康)と筒井(筒井康隆)の関係なんて、モロにそうだと思うんですね。
僕:ああ!そうだね!
O君:ドゥマゴ文学賞でしたっけ。筒井が、『くっすん大黒』を押して、それで、書き合ったり。
僕:地元の本屋行ったら、筒井康隆のポスターででっかく「町田康にかかれば、日本語はこんなに面白くなる」……バァーって書いてあって。あ、ちょっと買ってみようかなって思ったもん。
O君:そういう関係のほうが、大事にされている感じが。組合の仲間というよりは、認め合って、才能を買い合って……
僕:度が過ぎるとよくないかもね。サラリーマンと変わらないじゃんって。――藤沢周平は、文壇から距離を置いたって書いてあった。藤沢周平のムック読んでいるときに、その、文壇とはあまり付き合わないようにして、ただもう、一人でいろんな所歩いて……。ただ、井上ひさしとだけは仲良かったらしくって。藤沢周平は、時代劇だけど、自分の小説の舞台を自分で作っちゃったんだよ。海坂とかいう藩で、『隠し剣鬼の爪』とか、あとなんだ…、――藤沢文学の時代劇ってそこで起きているの。井上ひさしは、その地図を描いてあげてるから。絵で。そういう関係……。基本的に孤独なんだね。
今回はここまで。次回は「孤独との付き合い方」についてからです。 続きます!
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前回の続き。
三島由紀夫の話もそこそこに、今度は自分が書く小説について。お互い、エンジンがかかってきました――
僕:やっぱり、小説がすごい好きだっていう学生として捉えていいのかな。O君は。
O君:どうなんでしょうね……。僕は割りと、まあ、自分の創作のフォーマットが小説ですけど、確実に小説以外のところから受けているインスパイアのほうが大きいですから。
僕:ほお~
O君:そんなことを、矢沢あいも言っていて…『ナナ』の。
僕:漫画じゃなくて…
O君:ミュージシャンから得ているって言っていて…。矢沢あいってのもどうかと思うんですけど。
僕:(笑)
O君:でもまあ、恥じているわけではないんですけれども…。
小説と、「男と女」について。
僕:小説家志望ですか?小説家って言うよりはむしろ…
O君:むしろ文筆業目指したいっていう…。小説を書くのは、どうも好きですけど
僕:ああ
O君:書けるのであれば別のものでも
僕:ブログとかでもいいの?
O君:それは…。なんていうのか、それで食っていきたいっていう欲求はあるので…
僕:ケータイ小説?
O君:つらいです・・・
僕:さっき携帯でさ、「ケータイ小説」って検索したら、いっぱい出てきたんだよ。
O君:ちょっと、読みました?
僕:あらすじだけ読んだけど…
O君:気持ち悪い…
僕:気持ち悪い。
O君:…本質っていうか、スジはケータイ小説でもおかしくはないものを…いま、二万字くらいで書いているんですけど…
僕:ああ、小説を?
O君:あの、主人公と…(未発表作品のため割愛。)
僕:――面白い。
O君:そうですか…?
僕:うん
O君:――「男と女」って面白いなって…
僕:(笑)
O君:恋人と別れて初めて気づいたんですよ
僕:そうなの(笑)?どんなところが一番…
O君:あの、(小説内の)男のそういうポジションは、モロに自分のそういう部分の投影なんですけど…
僕:うん、まあその人しか書けないっていうからねえ。
O君:本当に、まあ、女性もそうなのかも知れませんけど、(異性の)ほんの少しの行動を、すごい増幅させられるなって思うんでよ。
僕:まるでアンプのように…
O君:そう、アンプリファーですよ!
僕:(ギターを弾くしぐさで)こんな、ピンッ!ってやっても、もう、チューニングだけで爆音にもなるような(笑)
O君:そうなんですよ。それが、すごいなぁ、と思って。男と女の、その構図を描ければ成功だって気持ちで書いてます。
僕:ああ~、なるほどねぇ!――なんか、独特の疾走感があるかもね。その、なんというか…
O君:で、野心として持っているのは、一つの到達点として「セックス」があるんですけど、結構、あの、到達点に至るまでの道のりとして、「セックス」が使われている物語って多いと思うんですけど、――フランス映画って結構そうじゃないですか。
僕:フランス映画、そうだね。
O君:導入がまずセックスで、それから倦怠があって、恋が終わって、こういう物語が終わる。
僕:フランス映画の好きなところは、最後が、ちょっと哀愁で終わるところが好きなんだよね~!
O君:あっ、いいですね~
僕:どうしようもない無常観というか
O君:明確に終わらないんですよね。あれがいい
僕:ちょっとそういう(肉欲的な)ものを超えたところに、物語を持っていくっていうのは、す~ごい好きだね。
O君:なんか、恋愛間のゴールが「セックス」って、そんなにないと思うんです。
僕:まあ、セックスで終わっちゃうのもあるけどね。現実っていうか(笑)やいのやいの・・・でチャンチャ~ン、みたいな
O君:ありますけどね、ありますけどね
僕:なんだろうな、「キス」で終わる映画とか、同じことだよね。
O君:まあ、あの、そのシーンが、ラストシーンではなくて
僕:ちょっとしたエピローグっていうか、なんというか
O君:(ゴールとして)それを丸々あの、恋愛の一つの流れとして…書きたいんですけどね。
僕:アンプリファーなところから、合体するわけだ
その後も、小説の内容について小一時間。
話は僕がO君の小説は「神話みたいだ」と言ったところから。
O君:ノースロップ・フライなんかも言ってましたけど、話って、文学って神話から始まって、どんどん環境のレベルとか、人物のレベルが人間より上のものから下のものへ、下がっていくっていう。神話は環境も、登場人物も、人間より優勢のものであって、それがだんだん、リアリズムとかになっていって、最終的にはアイロニー、風刺文学、人並み以下の人物を風刺するものになっていったそうです。
僕:ああ~、「しましまとらのしまじろう」とかでしょ?
O君:そうですね。
僕:……。
O君:町田(町田康)なんかもそうだと思うんですけどね!
僕:カフカとかもそうなのかも。虫になっちまった~!って。
O君:で、僕はそれを、順に上から復習してきている訳ではないですけど、回帰する必要はあるのかなーと思って。脈絡があって、構図にも意味があって、その基盤をちゃんと計算して作る必要が、やっぱりあるんだっていうことを、小笠原さんと話していて思ったので。で、ポジションにもちゃんと意味を与えて、その交流にも意味を与えようということを……
僕:おお~、おもしろいね、それ。
O君:でも、いざ筆を運ぶときは、もう自分の感覚で目一杯なんですよ。
僕:あ~。…それは、それで楽しい…というかそうするしかない…とは思うけどね。
O君:で、そう意識すると結構、書きながら、ものすごい夢中で書いた割に、一晩で客観視できるんですよ。まあ、勿論、推敲には至らない、へぼい客観視なんですけど。
僕:ふむ
O君:書いているときに、その作品と距離がないのに、書き終わってみると距離ができる…っていうことが、できるようになったので、成功してるんだな、今のところ…
僕:なるほどね
O君:さきほど仰られた、「神話」って言うのは多分、勝手ながらの古典回帰という意識がでているのかな~と。
ここで、コーヒー二杯目に突入。次回は物語を書いてゆく生活について、あれこれお話しますよっ!
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前回の続き。話は「消費する作家」についてから「知覚」について。子供の頃の思い出はいつから始まるのでしょうか。
僕:宮本の言うように、種を植え続けるしかないんじゃないかな。またそこでね、切ったものは戻らないけど、また、育てて、育てて…
O君:新しいものを。一部では楽観視してるんですけどね。僕、たぶん三歳ぐらいのときから知覚が変わってないんですよ。
僕:そうなの?(笑)
O君:あの、結構、昔のこと、本当に幼児の頃のことを覚えているタチで
僕:うん
O君:ああ、いま俺が感じている、こういう感じは三歳のときここで、こういうときに感じたものだなって結び付けられるんですよね。
僕:ああ~。……三歳はさすがにないわ、俺(笑)。覚えてないよ
O君:あ、これは閑話休題なんですけど、いつから意識あります?
僕:え?
O君:いろいろ断片的な記憶はあるけど、「目覚めたのは何歳だった」ってあるじゃないですか。
僕:ああ~
O君:僕は、あの、ほんっとに、これはキレーに分かれているんですけど、幼稚園の入園式の日なんですよ。
僕:とき、の記憶が、一番古い?
O君:そうですね。起きたら入園式で、なんか同じ年頃の子達がいて、すごい怖かったっていう…
僕:あー、最古の記憶ね。
O君:そうです。
僕:……ふふっ、あの、父親にケツ叩かれているときかな(笑)。死ぬほど痛かったっていう(爆笑)
O君:印象に残ったんですね(笑)
僕:5歳ぐらいのときかなぁ…。もっと前かな。当時の家って、本当にアパートの一室で。貧乏で。
O君:はい。
僕:硝子の、こういう、リビングテーブルってあるじゃない?そこで晩御飯食べてて。俺が立ち上がろうとしたら、ほら、硝子が固定されてないで乗っかってるタイプなのよ。
O君:ああ、はい。
僕:ガタン!とかいって…
O君:浮いちゃったんですか。
僕:浮いちゃってさ!全部、なんかドンジャラみたいにこう、ガチャコンッて動くじゃん!皿が。
O君:はい
僕:俺、ぜんぜん悪気ないのに、多分、こうやって掴まれて、(体が)クッって浮かんだから、そうとう小っちゃかったんだと思う
O君:ああ、はい
僕:ケツ、ぷりって出されて、バチコーン!ってやられたのが…かな。…それが一番古い。
……なんかイヤだね、それで目覚めたみたいな(笑)
O君:自我の…目覚めが…スパンキング…。
三島由紀夫について
僕:三島由紀夫は、あれだよ、小説(仮面の告白)に書いてあったけど、桶の淵が見えたんだよ
O君:あ~…
僕:産湯の桶の淵が…
O君:絶対嘘ですよね
僕:(爆笑)絶対嘘なのかなぁ?
O君:僕は絶対嘘だと思いますよ、あれは……
僕:「その淵が金色だった」という…。「後で、親族に確かめたら、桶の淵は金色ではなかった」と言われたっていうね
O君:んもう、絶対嘘です
僕:でも三島由紀夫は結構、嘘付くらしいね。なんか、テレビ観てて、年末かなんかの番組で、過去50年の芸能報道写真を振り返るやつで、三島由紀夫が運転の免許の講習受けてる写真ってのがあったのよ。
O君:はい
僕:で、もう、なんか不思議な画なんだけど、こう、車から、後ろから、こう、出てくるような写真で……。あんまり、運転上手くなかったそうなんだけど、自分の文章では、「まるで、武芸者が白馬に乗るかのような美しさだった」みたいなことを書いたらしいよ。
O君:ナルシスティックですね~
喫茶店のBGMは、気がつけばクラシックからジャズに変化。次回は本稿の目的である「学生が書く小説」についてお話します。 つづく。
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第二回目は「物書き学生」のO君と対談。いわゆる「純喫茶」での録音はすこし緊張しました。カフェとは違う、濃い時間が過ごせますね。話題は主に文学について。面白い作品って、なんだろう。
O君:…例えば、モノを作るにしても…そういう…、自分が作るものに対する集中って、新人のほうが絶対持てると思うんですよ。
僕:ああっ!やっぱ、そうだと思うよ。
O君:…よく、一人の作家を追いかけて、いろんな作品を読んでいくと感じるんですけど、本当に新人賞獲った作品とか処女作って、すごいギラギラしたものを感じるんですよね。
僕:ギラギラしてる。
O君:で、それが失われていく…ところって絶対あると思うんですよ。その、一様にギラギラしている処女作たちの作者が、失っていっているものってあると思うんですよね。
僕:宮本輝のエッセー読んでたんだけど、作家っていうのは、やっぱり、自分を切り売りしている生き物だと。その人の中の雑木林みたいなものを、木こりのように切って、加工して、出してっていう作業を繰り返しているうちに、だんだん木がなくなっちゃって、最後の一本までなくしちゃったとき、作家としての人生は終わるって。
O君:「消費」ってことですか?
僕:そうそう。だけど、「成長し続ける作家」っていうのも居るらしくって。そういう人は、自分の中に、自分で種を植えることができる、って言ってた。確かに、そういう溌剌としたものって、どんどん失われていっちゃうものなのかも知れないけど、それを忘れないっていうか、「うわっ」って来たものの感覚を忘れないで、いろんなものを取り入れていけば、回避できるのかなって思った。
O君:じゃあ…その若さを失わないことを目標に…
僕:(笑)目標にしとくかぁ!なんか、オジサンっぽいなぁ。「若さを失いたくない」って(笑)
O君:いや、僕、いまスゴイおもいますよ。
ずっと、失いたくないもの。
僕:そう?
O君:僕も、まあ、就職できるにしろ、できないにしろ、あと一年たったら(大学を)卒業っていうのは、確実にしますから…。もう、あの、例えば会社に所属して働いていくことって、もうそんなに怖くないんですけど、…仕事はしていけるだろうなって思うんですけど、一番怖いのは、僕のそういうところが摩滅していくことなんですよ。
僕:ああ~。
O君:今までは、…例えば「学生」ってやっぱり、学業に対して100パーセントの力を注げないじゃないですか。
僕:まあ、実際そうだよね。
O君:遊んだり、バイトして金を稼ぐなり、…付属物に、やっぱり気をとられますよね。
僕:逆に、全てを学業に詰め込んだ人っていうのもアンバランスな気がする。
O君:そうですね。なんか…言い方が雑ですけど、青春を無駄にする感が否めないと思うんですよ。
僕:ああ(笑)
O君:やっぱり、仕事しちゃうと、それを100パーセント、そこに向かう時間を増やさないといけないと思うんですけど、その時間を増やすことで、自分がモノを作ったりとか、他人が作ったものに感動したりとか、そういう部分が劣化していくということだけが、怖いんですよ。
喫茶店ではずっとクラシックが流れていました。曲が進むに連れて、話も少しずつ、深いところへいきそうです。 …つづく。
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小学生の頃、あんなのあったよな~!と、最後の話題は小さい頃観てたテレビ。作品の内容はおぼろげでも、あの頃の自分は憶えている。その頃の感性って…
65:大学終わって、(格闘の)練習行くまえに2~3時間空くときとかさ、外出るのも、面倒くさいときとかって、ある。
僕:ちょっと、軽く引きこもりたい、みたいな(笑)
65:そうそう、雨の日とか
僕:うん
65:そういうときに、俺、最近、昔やってた番組やアニメを観るようになって、以外に…昔観てたけど思い出せない話とか観たくて……小二~三年くらいまでのは憶えてないでしょ。
僕:俺、なんとか戦士ラムネ&40って好きだった
65:あ~
僕:あと『きんぎょ注意報』っていう
65:知ってる!『セーラームーン』の前にやってたやつでしょ
僕:そっこっの♪ だ~れかさ~ん♪……
65:知ってる知ってる知ってる!
僕:“ぎょぴちゃん”とかいってた
65:“ぎょぴちゃん”ってあの変な金魚でしょ、中学生かなんかの話でしょ。金魚がなんか、空、飛んでるんでしょ!
僕:…今、金魚飼ってるけどさあ、…空、飛んでたら…俺、ゲロ吐くと思うんだ
65:(笑)
僕:金魚、横から見るとチョー気持ち悪いよ
65:“えら”がすごい、なんか…生々しいじゃん、なんか
僕:うんうん、なんかね
65:よくさ、ブラックバスを“えら”に手突っ込んで、ゲッツ!!ってやっている人いるじゃん
僕:よくできるよ、ほんとに……
65:ああ、それで、『(ジャングルの王者)ターちゃん』観たくなって、(レンタルに)行ったら、やっぱ無いね。人気あって。
僕:ええー!
65:中途半端にない。ああいうのって、一巻から観たいのに。
僕:あ~
65:しょうがないから、……あ、ogsはたぶんね、アメリカに行っちゃった頃だと思うんだけど(注:筆者は小二の二学期から中学入学まで合衆国で生活していた、よってテレビの話題でついていけないところがある) ―『リューナイト』ってやつがあったから……知ってる?
僕:ああ~、…なんか(知ってるかも)
65:ロボットを、カードから出して戦うんだけど
僕:微妙~に知らない……あれと被るんだ、あの、セーラームーンみたいなのがロボットで戦うの。なんだっけ、レ、レイ―
65&僕:『レイアース』!
僕:そうそう、なんかね、火のやつと水のやつとか
65:風のやつとかでしょ。知ってる知ってる。ロボットとか普通にかっこいいんでしょ、女の子のマンガなのに。
僕:そうそう、それをね、妹と一緒に観てたよ。それと被るんだけど
65:あれさ、友達の妹が「なかよし」買ってたからさ、家行ったとき、しょっちゅう見てたんだけど
僕:(笑)
65:俺、基本的にマンガはあったら見るからね、女の子のやつとか関係なく見るから、大体わかるんだけど(笑)
僕:うん
65:今のは見ないから、わかんないけど
僕:『赤頭巾チャチャ』とか
65:もう、余裕だから。『姫ちゃんのリボン』とか余裕で見てたから
僕:三谷幸喜も『赤頭巾チャチャ』は大好きらしいよ
65:あ~、マジで?
僕:それで“リーヤ”を見て香取慎吾を知ったらしい
65:あ、そうなの!? ―あれ、びっくりしたね。香取慎吾だからね、声
僕:テーマソング、スマップだっけ
65:スマップ、スマップ
僕:き~み色おも~い~♪今も~ね~むれない夜に~♪
65:そうそうそう、『姫ちゃんのリボン』、そうだった…めちゃ観てたね、あれ。 ―正直、小三、小四の日本の男子はさ、女の子のマンガなんか「見ちゃいけない」みたいなさ…タブーだったじゃん。
僕:タブーですね
65:実際、みんな見てたけどさあ
僕:(笑)
65:実際みんな見てるけど、「みてねえ」って言うんだよ
僕:「え、なんだよ?それー」って、家帰ったら『セーラームーン』の変身シーン見てる
65:そう、そう
僕:(笑)
65:親の目、チラチラ気にしながら、『ムーンミラクルパワー、メーク、アーップ!しゅい~ん』って
僕:(変身の音頭)♪ドゥッ、ドゥドゥドゥッ、ドゥッ、ドゥッ
65:マンガだと違うんだよ。テレビだと男の子も楽しめるようになっているけど、マンガはホント少女漫画だから。俺、(ページ)飛ばしてたもん。
僕:あ、そうなの!?
65:―普通の女の人が化け物になる
僕:永井豪の世界みたいだよね
65:絶対、影響受けてる
僕:あと俺、この前、『パプワくん』みた。
65:あの、うんばば、うんばば言うやつでしょ
僕:懐かしいなー!って思ってさ
65:懐かしいね
僕:あれ、今あらためて観ても、下品だ、と思った
65:下品だね
僕:タンノくん?魚に足が生えててさあ!気持ち悪うう!よくこんなので笑ってたなー!って
65:あんま細々と考えてなかったからね
僕:面白くなかった。あの、扇を?扇?違う、扇子を持ってうんばば、うんばばって。
65:めらっさ、めらっさって
僕:全然面白くないわ
65:(笑)
僕:でも、小さい頃、確かあの扇子に、爆笑した記憶があるんだよね。「うわあ!日の丸がついてるー!」って
65:(笑)昔、すごいアニメやってたよね。7時にテレビつけたらどこもアニメじゃなかった?
僕:最近って、なにやってるのかな?
65:今はー、12!12チャンつけるとジャンプ系やってるね
僕:『銀玉』…?
65:『銀玉』とか~、『ブリーチ』とか、『リボーン』とか『アイシールド』とか…
僕:ぜんっぜんわかんない!
65:『ナルト』とか
僕:あ、『ナルト』はマンガ読んでる
65:『ブルードラゴン』とか
僕:あのさ、『ニンジャタートルズ』やってない?
65:やってる!新しいのやってるよね。俺、昔のやつのイメージが強すぎるからさ、何か歌とか全然変わってるからさ…ニンジャタートルズは人形が微妙に安かった。スーファミのソフトも友達、みんな持ってたわあ……
乙女と合コンとビリー・ザ・ブートキャンプと
65:あれ、どこで流行ってるんだっけ?池袋?
僕:乙女ロードでしょ?
65:“フジョシ”…だっけ?
僕:“腐女子”だよ。腐った女と書いて
65:(爆笑)ひどい言い方だよね。なにが好みっていうか、面白いんだろうね……女は出ないの?
僕:「スタメン」っていうテレビ番組では「BL乙女」って紹介されてたけどね。 ―たぶん、(特集見て)俺が思うのは、女の子って、…たぶん、男を好きになるって他の女と、敵対することなんじゃないかなって思った
65:ああ、ああ、なるほどね
僕:そこから… ―いずれにせよ、オタクも腐女子も現実から逃げているわけだから― たぶん、そこを遮断しているんじゃないかなって。だから、男同士の恋愛、素敵なものを…って素敵かどうかは知らないけど、……(第三者として)見てて、でも自分は、なんの被害も受けないし、傷つくことも無い。…なんかオタクが“美少女”に萌えているのと図式が似ている。
65:ああ~
僕:男は…さ、女と向かい合わないといけないじゃん、一対一で。そういうときの力学って…あるじゃん?男と女。
65:あるある
僕:そういうのから目を背けたら、たぶん二次元美少女に走る。そういうところの違いなのかなって
65:まあ、男が…アニメの女の子好きになるような感じか。実際、ああいうのは、ないぜって思うけどな。あんなカッコイイ男同士なんてねえよって思うけどね…俺は…
(中略)
65:…合コンとかも…めんどくさい。
僕:中途半端だよね。(お互い)立場が!…内定が無いとか!
65:『え?大学って五年制じゃないんですか?』って
僕:女の子に『医学部は六年制じゃん?経済学部は五年制なんだよ』って
65:(爆笑)
僕:むちゃくちゃな(笑)
65:あ、「ビリー・ザ・ブートキャンプ」って知ってる?
僕:知ってるよ
65:俺、あの…「ビリー・ザ・ブートキャンプ」のすごさより、あの人があの体で、すごいさわやかにパンチ、キックってやってるじゃん?あれで52歳っていうのが一番驚いた。
僕:ワンモアタイム!とか言ってるね。
65:一週間すれば、実感します!って
僕:うん
65:…通販、一週間で(体が)変わるんでしょ?でもね、はっきり言うけどさ、俺、一週間(格闘の)練習してるじゃん?
僕:ああ~
65:普通に考えて、落ちねーよ!体重!
僕:おお~!
65:いや、落ちてるけど、また食うじゃん?その繰り返しだから変わらないって!
僕:あれは嘘だと?
65:いや、全く運動しない人はわからないけど、俺とか格闘家みたいな人は
僕:プロから見ると?
65:たぶん変わらないでしょ?だって仮に俺があれをやったところで、変わるか!? って思うんだけどね
僕:すっごいデブの人は変わるんじゃない?
65:うん。だからすっごいデブは変わると思うけど、ogsみたいな人がやっても変わんねえよ、大して。
僕:ああ~、ちょっと筋肉痛になるくらいか
65:『筋肉痛になったらこのビデオだ!』ってね
僕:(笑)
その後、僕と65氏は五杯目のドリンクを飲み干し、ファミレスを後にしました。雑談は三時間に及び、非常に面白い話をたくさん聞けました。今回の、僕の勝手なお願いに協力してもらって、本当に感謝しています。ありがとう。
そして次回の立場は……続きます
追記:後日確認したところ、「ビリー・ザ・ブートキャンプ」ではなく「ビリーズ・ブートキャンプ」でした。勘違いしたまま話してました。
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学校の話も終わり、流れは「組織に身を置くこと」と「結婚」について。結婚話は筆者が執拗に質問。何故、気になったかは、全く憶えていない。
65:俺、もうさ、3年ぐらいから気持ちが明らかに格闘に向いていたじゃん
僕:うん、もう、メールでチケットの営業活動してたもんね。ああ、幸せなんだなあって
65:もう~、気持ち切り替わっちゃったからさあ、こんな勉強(65氏は経済学部)してもしょうがないだろ!って思いでさ
僕:うん
65:ちょっと話、逸れるんだけど、一番、俺、怖いのが“社会人”を多分、経験しないんだよ。
僕:ああ~
65:会社っていう組織の中に入らないまま、もし、このまま行っちゃったら、ちょっと俺、チガウと思うんだよね。
僕:それね、俺も不安
65:実際の人付き合いのなかではそんなに差はないと思うんだけど…組織の中で働いたとき、なんかズレが生じると思うんだよ
僕:うんうん……「責任」だろうね
65:(格闘家の世界で)責任問題は多分そんなにないから…言い方悪いけど、「勝ち負け」じゃん、俺ら。結果だけ。勝てばいいだけなんだ
僕:うんうん
65:勝てば、まあ……ボロクソなことしなければいいじゃない? だからさ…会社っていうのも実際、結果だけどさ、…ちょっと違うじゃん?
僕:でもさ、そうなのかな。例えばさ、俺が、行ってる脚本塾、最初はかなりアナーキーなところなのかな、って思ってたのね。でも実際はかなり…会社的な面を持っていた。それはすごい、想像と違っていたことで、……格闘技団体も、なんだかんだ言ってそういうところがあるんじゃないかな、って思うんだけども。気の遣い合いっていうか。むしろ会社よりも、何だろう、大変っていうか……、人間関係とか
65:営業的なものもあるからね。やっぱり、(そういうときは)そういう感じの雰囲気にはなるよね。多少はあると思う。でもマンガみたいなことはないと思うよ。
僕:……なんかさ、将来の……。例えば、(格闘家の)生活の話とか聞いてきたんだけど、結婚願望って言うか…ちょっと早いかも知れないけど……
65:はい
僕:結婚できるのかなあ、とか
65:今は結婚願望はないからわかんないけど
僕:したくなったとき
65:するんじゃないの
僕:その時、自分ひとりだったら大丈夫じゃん。貧乏でも
65:それでも結婚したかったらガッていくと思うよ。いかなかったら、別にそこまで好きじゃないんでしょ
僕:ああ
65:うーん、自分の「我」を通さないとダメでしょ。言い方が悪いかも知れないけど、…どっちを取るかって話になるんじゃないかな
僕:両方?
65:両方取ることもできるかも知れないけど、今すぐに決めろって言われたらどっちかでしょう。結婚するんだったらどっちか。付き合うまではできるかもしれないけど。一緒になるっていうのは
僕:その人に逢ったとき、辞める勇気ってある?
65:仮に辞めても仕事あるのか……って話だけど
僕:ふふ(笑)
65:辞めちゃったら多分ないぜ、……ツテでなんかあるんじゃないの?
僕:その、周りの……
65:柔道の先生みたいな路線も考えてはいるから。それと、格闘技やりながら。○○さんって(有名な格闘家です)、ファイトマネーのほかにいくつか道場で教えているんだ。(中略)かなりハイペースで仕事しているんだ。家に帰っても寝るだけらしいから(笑)。大晦日の△△(これまた有名な格闘技イベントでの試合)で、これ、面白いよ。次の日、仕事だったからね。
僕:ふはっ!
65:「帰ってきて、荷物整理して、午後から仕事!」って書いてあったからね。
僕:(笑)
お笑いの話
65:最近、あれだね。あの~、あの芸能人いるじゃん。『アタックチャーンス』って言うやつ
僕:博多華丸…大吉だっけ。……華丸だ
65:あれやったお陰でかなり仕事貰ったって思うのは僕だけかな。
僕:アタックチャ~ンス! ―あれでM‐1獲ったんでしょ?
65:ぶっちゃけ、あれは好きだからいいんだけど。あれさ、とんねるずの『わかりずらいモノマネ選手権』に出てたよね?
僕:うん
65:いやー、あれはね、大したものだよ。
僕:俺、結構好きなのある
65:あれ、一番びっくりしたのが『亀田親子のモノマネ』とかいって、親しか似てないときはびっくりしたんだけど
僕:あれ、息子役が適当なカツラでさあ!モノマネするんだけど(審査員のとんねるずが)『あれ、次の回は本当に坊主なんだよね?』って!
65:(笑)
僕:あれ、怖いと思うんだけど!お笑いの世界の人から見たら
65:(笑)あれ、多分、やってた側も失敗した!って思ってるよ。あれ、終わった後に予想以上に父親に食いつき過ぎたから、仮にごり押しでいったとしても父親しか評価されなかったと思うから
僕:うん
65:おいしくないでしょう。でも坊主にすれば褒めてもらえるんだよ!? (丸坊主に)するでしょ!?
僕:俺がお笑い芸人で、石橋貴明がいたら、やると思う。
65:やるっしょ!?
僕:……俺、RIKAKO のモノマネする人好き。『夏の海岸ではしゃぐリカコ』とか。全部最後、同じ顔なの。全部同じ。
予定の時間を大幅にオーバー。次回、最後の話題は何故か、子どもの頃見たテレビアニメについて。……続きます
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お金の話で盛り上がり、やがて学校の話題へ。お互い22才。65は現役で大学に入り五年生、筆者は一浪して入り四年生。ダメな学生がここに二人。
65:ogsくんは新学期始まったよね。大学四年で最後の年じゃん
僕:うん
65:僕も始まったわけよ。五年目の春が。「五年目の春」って面白いな(笑)
僕:なんかフォークソングみたいな(笑)
65:ああ、でもリアルに笑えなかったわ…その、留年決まった瞬間、再現してあげようか。その日のバイト終わって、あー疲れたってなって……
僕:バイト終わったのが?
65:昼の12時くらいね。六時間労働で。(帰ってきて、すぐ)だりぃ…もう寝るって
僕:うん
65:あ、その前にね、先に自分が単位を知っておいて、親に報告しようと思ったの。前日に大学にいって成績調べに行ったら(事務の人に)『発送しますので、自宅で待って下さい』って言われたの。だからもう、絶対次の日には来ないって思って安心して帰った
僕:うん
65:で、次の日バイトから帰ってきて寝てたら、奥から物音がして、父親がドアをガチャって開けて『おい、○○(65氏の下の名前)、おい、留年したぞっ!』って
僕:ぶはは!(笑)
65:うははは!(笑) 親が先に言うからさ、ええっ?ってなって。
僕:「サンタさんが来たぞっ!」って感じだね
65:もう「空襲だっ!」ってな感じでさあ!
僕:B-29が…(笑いすぎてつらい)…来たぞみたいな(笑)
65:「逃げる準備をするんだ!」みたいなね(笑)。…そんな感じだったからさあ、眠くて『何?留年って』って思ったのよ本当に。
僕:うん
65:で、『お前、どうすんの』って言われたから、『どうするもこうするも、決まっちゃった以上、覆すことはできないんじゃないの?』って
僕:(笑)
65:なんかヒトゴトなのよ、もうなんか。『いやいやいや、そうじゃなくって、お前本当どうするの、これから』って。(父親に)『いやー、留年ってことはもう一年大学にいるか、辞めるかの……』
僕:ぶはは!なんかすごい、現実的なことしか言えないのね、もう
65:もうもうもう、ごまかしてもしょうがないからさあ!可能性とか……『自分で(学費を)払うのは厳しいと思うから、辞めるしかないと思うんだけど、どう思う?』って、逆に聞き返しちゃったから
僕:(頷き)ああ
65:『お前は大学行きたくないの?』って言われたから『イヤ、行ってもいいんだったら行く』って
僕:(爆笑)
65:で、どうしよーかなーって思ったんだけど、「ま、いいやっ!」って開き直ったの。
僕:うん
65:(格闘技の)練習行こっ!って
僕:うん(^^
65:練習いって、帰ってきたら母親が、アンタ、どーすんのっ!って言われて。でも自分もこの一年間は本気で学校行ってたから……全部やって。微妙じゃない。
僕:うーん
65:なんだかんだ言って結局、もう一年やることになったんだけど、「わかってるよね」って
僕:二回目はないぞと。まあ、でも…それで認めてくれるんだから…いいのかな
周りは輝いて見えるけど……
65:そんな感じで今でも授業受けてるけど、いやー周りの学生が変に…幼いってわけじゃないけど、なんかこう、キラキラ輝いてるんだ
僕:(共感して)あ~…
65:なんか就活してない俺が、周りのしてる4年生見て、若いな~って
僕:あ~……
65:何をそんなに急いでいるのかな、こいつらみたいな。やれ就活、就活……
僕:「不安」、…うーん…俺は勤めようとも思っているから…。(シナリオの勉強と)両方やっていこうと思っているのね。今は。そういう立場から見ると…不安だよね。やっぱり。今、四年になって……来年の予定がないっていう。それは……怖い。
65:俺はさ、就活してないからさ、してなかったんだ。たいして。
僕:あ、でも受けたのか?
65:受けたは受けたけど…全部あれだよ、自分の希望とは関係ないところ。とりあえず受けておけば、社会勉強になるじゃん。損はないと思うんだ。
僕:うんうん
65:俺は、みんなより明らかに(就職活動を)頑張ってないって、わかっているんだけど…なんか周りの人に左右されてみんなやっていると思うんだ。
僕:う~ん、まあ……それは…
65:それ、大きいよね。絶対あると思うんだ。
僕:あるっう……まあ…、まあっ…(何とも言えない)
65:周りを気にしててもしょうがねえじゃん、って思うんだけど
僕:うん
65:例えば、その人にはソレしかなくて、自分の能力をやりたいほうに出すしかないと思うんだよ
僕:うーん
65:だってAとBって人がいたらさ、両方とも同じ能力なわけないじゃん。4年間、3年間大学いたらさ、やっぱり真面目にやってきた奴のほうが能力は高いじゃん、一般的に。
僕:まあ、そうだね
65:だったら、その人と同じことやっても無理なんだから、違う分野で自分の能力を発揮できるところに行けばいいじゃない、って思うんだ
僕:正論だと思うよ
65:みんな、なんか同じ…いいトコばっかで…なにがいいのかって思うよ。…カネ!っていう話?
僕:カネだと思うよ。やっぱり。お金……
65:俺は目先のカネ見てもしょうがないと思うんだ
僕:ああ!なるほどぉ。目先の、…目標より、その向こうにあるものを見据えたほうが!……何がいいのかな…。
65:何がいいのかわからないけど、金は多ければ多いほうがいいと思うけど…
僕:すごく、具体的に言ってみると、例えば今、格闘家を目指して(食って)いけるようになったとしても、15万くらい。だけど同級生はもう、今年から20万前後稼ぐ。
65:まあ、大体ね
僕:それを…越えて、その先の目標を掴むべきだと。
65:うん
僕:なるほどね。…不安には!…ならない?
65:あんま、どうだろうね。今はまだ親元にいるから不安とかは全くないから
僕:そお? 俺はもう親に申し訳ないとか、親になんて言おうとか考えちゃうけどなあ
65:だって、「今」出て行けって言われたら、めちゃくちゃ慌てるけど、あと…年間は(聞き取れず)家に金入れればいい、って言われたから…
僕:あー、そうなんだ
65:何とかなるんじゃない。基本、何とかなるって思ってるからさ。「何とかなる」と思って今、五年生だからさ!
僕:……俺もまあ、単位…結構、取ってるけど。微妙だけどさぁ!(笑)
65:(単位)落ちたときのことも考えておいたほうがいいよ。これはリアルに。
僕:うへっ
65:実は俺、なんだかんだ言って落ちると思ってなかったからね。本気で。
僕:あー…そう
ドリンクバーのお茶は三杯目に・・・・・・続きます
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第一回目は総合格闘技と大学生、二足のわらじでがんばっている65氏(22)。僕の気まぐれ遊びに付き合ってくれてありがとうございます。普段からファミレスでダベる仲ですが、会話をブログに書いてみたいことを伝えたら、お互い少し緊張気味に。でもすぐにいつもの雑談に戻りました(^^
65:(マイクに向って)ア、ア。本日は晴天なり。
僕:まあー、ね…これでできなかったらできなかったで別に……(少し声がうわずる)
65:なに急に声のトーン上げてんの(笑)
僕:で、どうなの?
65:何を話そうか…あ、試合のほうは相手決まりましたよ。
僕:おお!
65:えっとね、パッと見たらちょんまげの人。後ろをこう結んで…打撃が得意らしい……
僕:ちょんまげですか。あれ、一回、俺、見た?
65:見たかもしれない
僕:なんか、試合で、太っている人にボロ勝ちしてた(以前試合を観に行った記憶から)
65:うーん、違うと思う……
僕:65くんは…どうなの? (格闘家の中で)どれくらいの…ヒエラルキー…というか位置にいるの?
65:うーん、要は、五段階に分けたら、一番下がアマチュア、アマチュアのプロになりそうなところ、プロ、プロの中堅どころ――バイトとファイトマネーで普通に食える環境ね。普通のプロはバイトしないと食えないんだよ
僕:でもそれって「プロ」っていわないんじゃ…?
65:だからプロって基本的にバイトしながらやってんだよ
僕:(頷き)あー……
65:次がうまい具合にファイトマネー稼ぎながら、ちょっとバイトしながらやってる人ね
僕:うん
65:一流どころはファイトマネーだけね
僕:もうその一流っていうのはテレビに出るような…
65:もう別物でしょう
僕:なるほど……
65:俺は真ん中へんくらい。ファイトマネーでは(まだ)食ってけないの
僕:じゃあこれからは、次ぎ目指す闘いっていうのは(少し)バイトしつつ、プロとしてやっていくっていう…
格闘家の年収って
僕:挌闘家に、年収……あ、平均年収みたいなのって無いのか!
65:基本的にはマチマチでしょう。それで食っていけるかっていう話でしょ
僕:あはぁ
65:多分、最低……15~6万くらい稼げれば、まぁーひとり立ちはできるっしょ。フリーターだって一ヶ月それくらい稼げば何とかなる。
僕:うん
65:でも一ヶ月に一回のペースで試合できるかって言ったらほとんど無いのね。
僕:ああ!うん
65:となると、大体、やっても(一年で)7~8回ぐらいでしょ?
僕:うんうん
65:ね、うまくいけば。一つの団体でそれくらいしかできないと思うから。ってことはその一つの試合で2、30万稼がないと無理っしょ。
僕:でも、それでも(一ヶ月分は)サラリーマンの初任給より…低いんだねぇ!
65:そのうえでバイトするから
僕:ああああっ!
そしてファミレスの夜は更けていく…続きます。
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