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2008年2月

ブレイク

「物書き学生の話」シリーズはあと二回ほどで終わります。
そして、次のゲストの話もすでに録音済みです。お楽しみに!

閑話休題。

これとは別に、新しいブログを開設しました。

『眠れない夜のために』

こちらでは、主観全開で文章を書いています。嘘も本当もござーせん。
本ウェブログと併せてご覧ください……。

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物書き学生の話④

前回からの続き。
文章で生活することはできるのでしょうか。こんな話をしていたら様々なことが思い浮かび始めました……。

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O君:確かに、僕、物語の方に自分の目が向いているっていうことは自覚してますよ。

僕:もう就活しなくていいと思うよ(笑)小説だけ書いていれば

O君:本当に好きになった会社ぐらいは受けたいなって

僕:なるほど

ここでしばらく、出版業界と、志望する企業について云々。
具体的な会社名は伏せておきつつ、話は会社員から作家になった人について。

僕:(あるサラリーマンが作家になった話から)――全然有名じゃないんだけど。ウチに一冊だけ本があった。エッセイストだね。どっちかっていうと。

O君:……。

僕:――?

O君:僕、エッセイストってポジションがわからないんですよ。

僕:俺も、よくわからない。

O君:エッセイストって言うことは、エッセイを主としている人です…よね?もとからエッセイを…っていうイメージがあるんですけど……。

僕:なんだろう…

O君:例えば、作家とか、――作家なり、映画監督なり、脚本家なり、…まあ大家とはいわないまでも、その道である程度の人が、自史として、自伝としてそういうものを書くんなら、――納得するし、読みたいと思うんですけど、ただ、もとからエッセイ……。

僕:なんか、狐につままれたみたいな感覚になるよね(笑)

O君:ああ(笑)、なんか、なりますよね!あの、例えば、あれです。すごい人の、そのすごい人が出来上がった背景とか、そういうものは知りたいと思うんですけど、――「エッセイスト」っていう人が初めてのエッセイとかっていうことで出すと、「何がすごいの?」って思っちゃう……。

僕:多分あれだよ、女性セブンとかに載っているコーナーみたいなのを寄せ集めて、本出したら、エッセイ集になれるんだよ。もう、そんなイメージしかないもん。室井佑月とかさ。

O君:あ~(ニヤリ)。室井佑月ひどいですね~…。

僕:今日もテレビでてたけどさ

O君:なんかイラ~っとする。主婦の意見言われている気がしてイラ~っと。…なんか、割とこう(斜め下をさして)ですよね。上から下へ……。

僕:RIKACOもどうせ、「エッセイストです」みたいなこと言うんでしょ?

O君:(笑)エッセイストは解らないですね~…。

僕:そもそも、エッセーって、ほら、モンテスキュー(正しくはモンテーニュ。後で聞きなおしてみたら、この時だけ言い間違えていました)の『エセー』からきてるっていうけど、…大作だぜ?、あれ。

O君:(笑)

僕:ほんとに。歴史の、その後の――。…読んでみると、わっけわからないぞ、本当に。哲学の批判から始めて、キリスト教…、モンテーニュってキリスト教の教義を、人間の理性によって、様々なことを語っていくというか。解釈していくべきだ!って言った人だから。キリスト教徒に対して、その、心で信じるんじゃなくて、理性をもってきちんと解釈していかないと、神のためにならない、みたいなことを言った人だから。……その、――名を…ね。冠するなよ!って思うよね(笑)180pxmichel_de_montaigne

O君:分量にしたら400円分くらいの文庫本で、エッセー……

僕:エッセー…、「どたばたエッセー」みたいな

O君:本当に、エッセイストっていうポジションは信用なりませんね……。

僕:コメンテーターとかでも、いるよ。エッセイスト。

O君:室井佑月で思い出しましたけど、ワイドショーって、ほんとに見ててモヤモヤしますね。

僕:そう?結構好きだけどね。まあ、種類にもよるけど。

O君:事件の概要を論じてくれるのはいいんですけど、あの…なんか二時間ドラマの世界を現実にも投影しようとしてる風ですごい嫌なんですけど…

僕:ドラマの番宣とかでしょ?

O君:いえいえ!

僕:ああ、そういう意味じゃなくって?

O君:本当に、なんか、そこまで未解決の事件の内容を、そんなに……

僕:あ~!「あいつが殺したんじゃないか?」

O君:という風に県警は捜査を進めています、まで言わなくていいだろうって気はするんですけどね。それは別に、視聴者の事件への好奇心を満たすものだけじゃすまない気がするんですよね。

僕:責任があるってこと?

O君:はい

僕:おおありだと思うよ

O君:こう、…そうやって、何ていうんですか、捜査がそういうふうに行っている、そういう風な方針を採っているとまで報じられると、その情報を垂れ流される視聴者は、ああそういうものなんだって思っちゃうじゃないですか。事件とは無関係なんだけど。

僕:もう、その一面しか。――最近、酷かったのはあれだよね。おばあちゃんと孫二人が亡くなって。山下清さんが…ちょっと人相が悪いからって、みのもんたが、「ほんとなの~?」って。あれ批判されたらしいけどね。みのもんた。

O君:然るべきですよ。本当に。

僕:みのもんたが出てるテレビ観ないから。

O君:男性芸能人の中で一番嫌いです。

僕:いっちばん嫌いだよ。

O君:口調が堪らないですよねー。

僕:でも、数字獲れるとかそんな理由でいるんだろうね。

作家にコミュニティは必要か?

僕:なんか、デビューできないかね。作家として。

O君:したいですね~

僕:そうしちゃえば、もういいだろ?あとは(笑)書き続ければいいだけなんだから

O君:僕が来年、…来年じゃねえや、来年度なんですけど…

僕:うん。四月から?

O君:はい。まあ、就活なりなんなりして、もし時間が空いたら、友達と音楽やりたいなってことを言っているんですけどね

僕:ああ

O君:まあ、思い出作りとしての表情が強いですけど

僕:バンドを組むってこと?

O君:やりたいんですよね~。ってのも、あの、具体的なイメージがひどくてですね~(笑)、灰野敬二Haino みたいにノイズを後ろで鳴らしながら、ポエトリー・リーディングの類を……

僕:ああ~。

O君:高円寺でやってそうな……。

僕:(爆笑)宗教系なら、そこ(注:高幡不動)でもやっているけどね。

O君:高円寺のUFOクラブでやってそうな、ガリガリいわせながら、ナンセンスな詩を朗読する……。

僕:なるほど……。いいと思いますけど、うん。そういうのを、ずっとやっていったらいいと思う。
――えへへ。

O君:やりたいんですけどねー。でも、その友人がですね、僕が二年の時によく八王子でライブをしててですね、で、そのバンドではやっていけないなっていうことで挫折を味わったんですって。

僕:うん

O君:で、うちのギターが一人と、価値観が合うらしく、できれば一緒にこれからやっていきたいって言ってるんですけど、そのギターの子はですね、これから大学卒業して、音楽だか音響の専門の方へ……

僕:うん、うん

O君:なので、卒業して二年間は働いて、最低二年働いて、絶望したらそいつと音楽やるっていうことを、僕の友人は言ってるんですけど。僕がその二年のあいだに、ある程度の地位を得られたら、そこに参加して、エポック・メイキングになってやろうって思ってるんです。

僕:……地位。具体的に言うと、やっぱり作家団体のなかに入ることじゃない?小説家ギルドとかないのかな。脚本家はあるけど。放送作家協会とシナリオ作家協会。

O君:作家とか、ミュージシャンとかって……

僕:なんかあるの?

O君:日本文学協会(後に調べたところ、正しくは日本文藝家協会)ってありますよね?

僕:あんの?

O君:永山則夫っていたじゃないですか。あの、死刑囚になってから

僕:銃乱射して、作家になった人でしょ?

O君:はい。で、あの人が、協会に入るか、入らないかっていう論議があって

僕:あ、知ってる知ってる!入れなかったんでしょ?

O君:で、その拒否はナンセンスだって言って…

僕:筒井康隆が。

O君:柄谷行人もでしたっけ?

僕:確か。柄谷も辞めたし、筒井も辞めて、あと数人……

O君:辞めましたよね。(協会は)それくらいしか僕、知らないですね~

僕:ああ~、そうか。他は、…ほら、SF作家協会(正しくは日本SF作家クラブ)!星新一とかで思い出したけど。

O君:あ、小松右京、――小松なんとかも。

僕:ああ~、…ん? 小松、さ、左京?

O君:よく間違えるんですよ、僕!小松左京の後から出てきた人ですよね、確か。SF作家じゃないんですけど。

僕:ああ

O君:とにかく、なんか、…そういう協会とか組合は名ばかりの存在で、目下コミュニティの方が大事にされている感じはするんですよね。解説を受け持ったり、文庫のあとがきを受け持ったりとか。

僕:あ~、そっかそっかぁ

O君:一緒に対談したりとか。そういうイメージが強いんですよね。町田(町田康)と筒井(筒井康隆)の関係なんて、モロにそうだと思うんですね。Machidako_2 Tsutsui_01_2

僕:ああ!そうだね!

O君:ドゥマゴ文学賞でしたっけ。筒井が、『くっすん大黒』を押して、それで、書き合ったり。

僕:地元の本屋行ったら、筒井康隆のポスターででっかく「町田康にかかれば、日本語はこんなに面白くなる」……バァーって書いてあって。あ、ちょっと買ってみようかなって思ったもん。

O君:そういう関係のほうが、大事にされている感じが。組合の仲間というよりは、認め合って、才能を買い合って……

僕:度が過ぎるとよくないかもね。サラリーマンと変わらないじゃんって。――藤沢周平は、文壇から距離を置いたって書いてあった。藤沢周平のムック読んでいるときに、その、文壇とはあまり付き合わないようにして、ただもう、一人でいろんな所歩いて……。ただ、井上ひさしとだけは仲良かったらしくって。藤沢周平は、時代劇だけど、自分の小説の舞台を自分で作っちゃったんだよ。海坂とかいう藩で、『隠し剣鬼の爪』とか、あとなんだ…、――藤沢文学の時代劇ってそこで起きているの。井上ひさしは、その地図を描いてあげてるから。絵で。そういう関係……。基本的に孤独なんだね。

今回はここまで。次回は「孤独との付き合い方」についてからです。    続きます!

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物書き学生の話③

前回の続き。
三島由紀夫の話もそこそこに、今度は自分が書く小説について。お互い、エンジンがかかってきました――

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僕:やっぱり、小説がすごい好きだっていう学生として捉えていいのかな。O君は。

O君:どうなんでしょうね……。僕は割りと、まあ、自分の創作のフォーマットが小説ですけど、確実に小説以外のところから受けているインスパイアのほうが大きいですから。

僕:ほお~

O君:そんなことを、矢沢あいも言っていて…『ナナ』の。

僕:漫画じゃなくて…

O君:ミュージシャンから得ているって言っていて…。矢沢あいってのもどうかと思うんですけど。

僕:(笑)

O君:でもまあ、恥じているわけではないんですけれども…。

小説と、「男と女」について。

僕:小説家志望ですか?小説家って言うよりはむしろ…

O君:むしろ文筆業目指したいっていう…。小説を書くのは、どうも好きですけど

僕:ああ

O君:書けるのであれば別のものでも

僕:ブログとかでもいいの?

O君:それは…。なんていうのか、それで食っていきたいっていう欲求はあるので…

僕:ケータイ小説?

O君:つらいです・・・

僕:さっき携帯でさ、「ケータイ小説」って検索したら、いっぱい出てきたんだよ。

O君:ちょっと、読みました?

僕:あらすじだけ読んだけど…

O君:気持ち悪い…

僕:気持ち悪い。

O君:…本質っていうか、スジはケータイ小説でもおかしくはないものを…いま、二万字くらいで書いているんですけど…

僕:ああ、小説を?

O君:あの、主人公と…(未発表作品のため割愛。)

僕:――面白い。

O君:そうですか…?

僕:うん

O君:――「男と女」って面白いなって…

僕:(笑)

O君:恋人と別れて初めて気づいたんですよ

僕:そうなの(笑)?どんなところが一番…

O君:あの、(小説内の)男のそういうポジションは、モロに自分のそういう部分の投影なんですけど…

僕:うん、まあその人しか書けないっていうからねえ。

O君:本当に、まあ、女性もそうなのかも知れませんけど、(異性の)ほんの少しの行動を、すごい増幅させられるなって思うんでよ。

僕:まるでアンプのように…

O君:そう、アンプリファーですよ!

僕:(ギターを弾くしぐさで)こんな、ピンッ!ってやっても、もう、チューニングだけで爆音にもなるような(笑)

O君:そうなんですよ。それが、すごいなぁ、と思って。男と女の、その構図を描ければ成功だって気持ちで書いてます。

僕:ああ~、なるほどねぇ!――なんか、独特の疾走感があるかもね。その、なんというか…

O君:で、野心として持っているのは、一つの到達点として「セックス」があるんですけど、結構、あの、到達点に至るまでの道のりとして、「セックス」が使われている物語って多いと思うんですけど、――フランス映画って結構そうじゃないですか。

僕:フランス映画、そうだね。

O君:導入がまずセックスで、それから倦怠があって、恋が終わって、こういう物語が終わる。

僕:フランス映画の好きなところは、最後が、ちょっと哀愁で終わるところが好きなんだよね~!

O君:あっ、いいですね~

僕:どうしようもない無常観というか

O君:明確に終わらないんですよね。あれがいい

僕:ちょっとそういう(肉欲的な)ものを超えたところに、物語を持っていくっていうのは、す~ごい好きだね。

O君:なんか、恋愛間のゴールが「セックス」って、そんなにないと思うんです。

僕:まあ、セックスで終わっちゃうのもあるけどね。現実っていうか(笑)やいのやいの・・・でチャンチャ~ン、みたいな

O君:ありますけどね、ありますけどね

僕:なんだろうな、「キス」で終わる映画とか、同じことだよね。

O君:まあ、あの、そのシーンが、ラストシーンではなくて

僕:ちょっとしたエピローグっていうか、なんというか

O君:(ゴールとして)それを丸々あの、恋愛の一つの流れとして…書きたいんですけどね。

僕:アンプリファーなところから、合体するわけだ

その後も、小説の内容について小一時間。
話は僕がO君の小説は「神話みたいだ」と言ったところから。

O君:ノースロップ・フライなんかも言ってましたけど、話って、文学って神話から始まって、どんどん環境のレベルとか、人物のレベルが人間より上のものから下のものへ、下がっていくっていう。神話は環境も、登場人物も、人間より優勢のものであって、それがだんだん、リアリズムとかになっていって、最終的にはアイロニー、風刺文学、人並み以下の人物を風刺するものになっていったそうです。

僕:ああ~、「しましまとらのしまじろう」とかでしょ?

O君:そうですね。

僕:……。

O君:町田(町田康)なんかもそうだと思うんですけどね!

僕:カフカとかもそうなのかも。虫になっちまった~!って。

O君:で、僕はそれを、順に上から復習してきている訳ではないですけど、回帰する必要はあるのかなーと思って。脈絡があって、構図にも意味があって、その基盤をちゃんと計算して作る必要が、やっぱりあるんだっていうことを、小笠原さんと話していて思ったので。で、ポジションにもちゃんと意味を与えて、その交流にも意味を与えようということを……

僕:おお~、おもしろいね、それ。

O君:でも、いざ筆を運ぶときは、もう自分の感覚で目一杯なんですよ。

僕:あ~。…それは、それで楽しい…というかそうするしかない…とは思うけどね。

O君:で、そう意識すると結構、書きながら、ものすごい夢中で書いた割に、一晩で客観視できるんですよ。まあ、勿論、推敲には至らない、へぼい客観視なんですけど。

僕:ふむ

O君:書いているときに、その作品と距離がないのに、書き終わってみると距離ができる…っていうことが、できるようになったので、成功してるんだな、今のところ…

僕:なるほどね

O君:さきほど仰られた、「神話」って言うのは多分、勝手ながらの古典回帰という意識がでているのかな~と。

ここで、コーヒー二杯目に突入。次回は物語を書いてゆく生活について、あれこれお話しますよっ!

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物書き学生の話②

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前回の続き。話は「消費する作家」についてから「知覚」について。子供の頃の思い出はいつから始まるのでしょうか。

僕:宮本の言うように、種を植え続けるしかないんじゃないかな。またそこでね、切ったものは戻らないけど、また、育てて、育てて…

O君:新しいものを。一部では楽観視してるんですけどね。僕、たぶん三歳ぐらいのときから知覚が変わってないんですよ。

僕:そうなの?(笑)

O君:あの、結構、昔のこと、本当に幼児の頃のことを覚えているタチで

僕:うん

O君:ああ、いま俺が感じている、こういう感じは三歳のときここで、こういうときに感じたものだなって結び付けられるんですよね。

僕:ああ~。……三歳はさすがにないわ、俺(笑)。覚えてないよ

O君:あ、これは閑話休題なんですけど、いつから意識あります?

僕:え?

O君:いろいろ断片的な記憶はあるけど、「目覚めたのは何歳だった」ってあるじゃないですか。

僕:ああ~

O君:僕は、あの、ほんっとに、これはキレーに分かれているんですけど、幼稚園の入園式の日なんですよ。

僕:とき、の記憶が、一番古い?

O君:そうですね。起きたら入園式で、なんか同じ年頃の子達がいて、すごい怖かったっていう…

僕:あー、最古の記憶ね。

O君:そうです。

僕:……ふふっ、あの、父親にケツ叩かれているときかな(笑)。死ぬほど痛かったっていう(爆笑)

O君:印象に残ったんですね(笑)

僕:5歳ぐらいのときかなぁ…。もっと前かな。当時の家って、本当にアパートの一室で。貧乏で。

O君:はい。

僕:硝子の、こういう、リビングテーブルってあるじゃない?そこで晩御飯食べてて。俺が立ち上がろうとしたら、ほら、硝子が固定されてないで乗っかってるタイプなのよ。

O君:ああ、はい。

僕:ガタン!とかいって…

O君:浮いちゃったんですか。

僕:浮いちゃってさ!全部、なんかドンジャラみたいにこう、ガチャコンッて動くじゃん!皿が。

O君:はい

僕:俺、ぜんぜん悪気ないのに、多分、こうやって掴まれて、(体が)クッって浮かんだから、そうとう小っちゃかったんだと思う

O君:ああ、はい

僕:ケツ、ぷりって出されて、バチコーン!ってやられたのが…かな。…それが一番古い。
……なんかイヤだね、それで目覚めたみたいな(笑)

O君:自我の…目覚めが…スパンキング…。

三島由紀夫について

僕:三島由紀夫は、あれだよ、小説(仮面の告白)に書いてあったけど、桶の淵が見えたんだよ

O君:あ~…

僕:産湯の桶の淵が…

O君:絶対嘘ですよね

僕:(爆笑)絶対嘘なのかなぁ?

O君:僕は絶対嘘だと思いますよ、あれは……

僕:「その淵が金色だった」という…。「後で、親族に確かめたら、桶の淵は金色ではなかった」と言われたっていうね

O君:んもう、絶対嘘です

僕:でも三島由紀夫は結構、嘘付くらしいね。なんか、テレビ観てて、年末かなんかの番組で、過去50年の芸能報道写真を振り返るやつで、三島由紀夫が運転の免許の講習受けてる写真ってのがあったのよ。

O君:はい

僕:で、もう、なんか不思議な画なんだけど、こう、車から、後ろから、こう、出てくるような写真で……。あんまり、運転上手くなかったそうなんだけど、自分の文章では、「まるで、武芸者が白馬に乗るかのような美しさだった」みたいなことを書いたらしいよ。

O君:ナルシスティックですね~

喫茶店のBGMは、気がつけばクラシックからジャズに変化。次回は本稿の目的である「学生が書く小説」についてお話します。     つづく。

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